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ここでは 『専門的なネタ』 を中心に扱っています。 モノも割と限定的なので、「分かる人にしか分からない」 可能性があります(汗) ※なお、内容に関してはあくまで 『私見』 であることをご了承願います。※
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え~……、何のかんので今までちょっとサボっていた (ぉ) 訳ですが…、せめて月二回更新
くらいはしたいかな、と言うことで、12/1 まであとわずかしかなく、慌ててこの記事を書いて
いる管理人です。(_ _;;;;;)



さて、時間のこともありますので、いきなり本題をば。
今回はこれまたタイトルの通り、 『 「クロスボウ」 の名称について』 ちょっと書いてみようかと。
ただし、管理人は各国言語に精通している訳ではありませんので、言語などについての
細かいことはほとんど分かりません。
最低限のこともウィキペディアを見てのことですので、そのようにご承知置きの上読んで
頂ければと思います。m(_ _;)m

※06.12.21. 、『ボウガン=和製英語』 、『洋弓銃』 について……を追記※



…さてさて、よく言われる 『クロスボウ』 ですが、これは当然ながら 『英語』 な訳です。
それが漢字圏に来れば 『弩』 となり、他の地域に行けばまた違った名称がつく訳なのです。
日本では、大体下記の名称が使われるようですね。 《頻繁か、また有名かは別ですが》

・クロスボウ / クロスボー

・ボウガン / ボーガン

・洋弓銃

・弓矢銃

・十字弓

・弩

先にも書いた通り、普段あまり使われないものも含みましたが、おおよそこれくらいかと思います。
「アルバレスタ / ~ト」 も見ることはありますが、クロスボウの種類…くらいで使われることが
多いようですね。

…しかし、これも先の通り地域や言語が変わればそれを指す名称も変わる訳で、各国語では
色々あるようで、…具体的には触れづらいのですが……、例えばドイツ語なら 『Armbrust』 、
フランス語なら 『Arbalète』 となるそうです。

さらに国によっては 『バリスタ』 などの変化と思われるものもありますし、また全く違った単語の国も
ある訳なのです。

それから、よく使われているらしい 『ボウガン (ボーガン) 』 ですが、これは和製英語であり、
英単語として存在する訳ではありません。
何でも一昔前、日本企業であるボウガン社が販売していたもの (まあ、クロスボウですが) は
「ボウガン」 の名前がつけられていたそうです。
現在ボウガン社はサイトはあるものの、実質的には昔の形態を保っている訳ではないようですね。
ですので、国内のサイトに限るのであれば別ですが、そうでないのならば 『クロスボウ』 、
『crossbow』 で検索するのが妥当です。

それから 『洋弓銃』 ですが、これはマスコミが好んで使うきらいがあります。
将来的には過去の情報も電子化されるのでしょうし、その時の検索キーワードとして
知っておいて損はないのではないかと思います。



………さて、今回はちょっと内容が薄いのですが、これくらいでしょうか。
これについては、詳しいことが書けるようになり次第、追記していこうかと思っています。
…やはり、各国言語はもうちょっとかじらないとダメですね……… f(+~+;)
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え~、気がつけば、前回更新から割と時間が経ってしまいました (_ _;)
現状、日本がらみのものについては史料などの整理に手こずっていまして (汗) …、関連記事を書くのは
もうちょっと先になると思います。

…と言うわけで、今回はタイトルの通り、『クロスボウで用いる矢について』 書いてみようと思います。
ただ、これについては 『一般論』 、またはそれに毛が生えた程度の情報しかありませんで(_ _;;;;;) …、
故 (ゆえ) に 《暫定》 と言う言葉を付けたわけです。
その辺りはどうぞご承知下さいませ。m(_ _)m
《なお、半角英数字の小文字がかなり見づらい (汗) ので、見やすさ優先で大文字で記述しています》


さて、この矢ですが、弓 (いわゆるショートボウやロングボウ等々) では 『ARROW(アロー)』 ですが、
クロスボウでは特に 『BOLT(ボルト)』 という名称が使われています。
モノ自体も 『ARROW』 よりも短くて太く、矢羽の枚数も二枚からモノによっては四枚と、複数の種類が
あったようです。
《 四枚羽根は、例えて言うなら 「F-15」 の水平、垂直尾翼のような付き方をしています。 …飛行機は
 ともかく、矢の方は一体どれくらい飛んだのでしょうか?? (汗) 》

また鏃 (やじり) も複数種類あったらしく、形によって狩猟用、戦闘用、娯楽/練習用……などと
分けられていたそうです。
戦闘用のものでは貫徹力重視、盾を割ることを目的とする、返しをつけて抜けにくくする、等々の細分化が
なされていたとのことだそうです。

なお、このうち (おそらく(汗)) "貫徹力重視" のものは鏃が四角く、上や前から見ると菱形になっており、
その鏃のものは特に 『QUARREL(クォーラル/クォレル)』 という名称で呼ばれているようです。
『QUARREL』 という単語が、語源をたどっていくとラテン語の 「四角/菱形(の)」 という単語に当たったと
思いますので (←これは後でここに追記/補正すると思います(_ _;)) 、おそらくはそこから来ているの
だろうと思います。

またこの 『BOLT』 と言う単語は、バリスタ (※) の矢の名称としてもまま使われているようです。

なお、これ (『BOLT』) は、工業で言う "ナットとボルト" の "ボルト" の語源と言うことだそうです。



※:色々見ていると、

  ・『カタプルタ』 は 『矢を発射するもの』
  ・『バリスタ』  は 『石弾を発射するもの』

  …と言うことなのですが、果たしてどう解釈したらいいのでしょうか…………σ(--;)





………さて、では、今回はこれくらいで。
また情報が更新され次第、ここも順次書き換えて行くかも知れません。
《それとも新記事を立てちゃうかな…………σ(¨;)》

と言うことで、どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m
え~…………本当はもうちょっと早く更新するつもり………だったのですが、ちょっと色々とありまして、
とうとう日付をまたいでしまいました………。f(-"-;)
…とりあえず、『妙なところでハマるな』ということで。(-_-;;;;;;;;;) (謎;)



…ということで(汗) …、今回はクロスボウに使われる弦を引く方法(道具その他) について
書いておこうと思います。
(まあ、前回の最後がすっかり弩に寄ってしまったということと、その後
そういえばクロスボウって色々弦を引く方法なりがあったなぁ……とかと
思ったから、というのが本当のところだったりするのですが……f(^_^;))

※06.09.18. 、 『スクリュー&ハンドル』 を追記※



さて、上記のとおり、クロスボウには色々と弦を引く方法や道具があった
わけです。
原因は弓部が強力になりすぎて人力では引けなくなったこと(戦闘用という
目的のものではおよそ300Kg くらいの張力のものが使われたとかいう話も
聞いたこともありますが、もしかしたら何か別のものと混同しているかも
知れません(汗)) 、それから西欧諸国近辺では、それこそ紀元前の昔から
様々な種類の巻き上げ機やそれに類するものが使われていたようですので、
もしかしたらそういった歴史的な背景も無関係ではないのかも知れません。

方法や道具に関するものは、実際にはこれも絵などを見た方が分かりやすく
かつ早いのですが(汗) 、とりあえずまでに名称をあげてみます。
(代表的なものを中心にしますが)

・腰(背筋) を使う
  弓床(弩床) の先に取り付けられた鐙(あぶみ) や、場合によっては
  弓そのものを踏んで弦を引くそうです。

・腰に鈎(かぎ) 付きのベルトを巻く
  二本の鈎が取り付けられたベルトを腰に巻き、その鈎に弦をかけて
  クロスボウ本体を下方に押しやって弦を引くそうです。
  (↑鐙付きのもの専用?)

・ゴーツフット (goat's foot)
  「山羊脚」と訳されることもありますが、レバーを使って弦を引く
  方法だそうです。

・クレインクイン (cranequin) 《←スペルは怪しいです(汗)》
  "ラックピニオン機構" という、歯車を使って弦を引く方法だそうです。
  発音上、クレーンクライン、クラニキン等々と表記されることも
  あるようです。

・ウインドラス (windlass)
  「windlass」は"巻き上げ機全般" だそうですが、ここでは上記の
  クレインクインよりもさらに大掛かりな巻き上げ機を使う方法だ
  そうです。

…中世期あたりでは上記が代表的なところと思います。
現行のものでは『コブラアクション』(中折れ式:本体後部を折り、
押し下げることによって弦を引くそうで……) や、他にはストック(弓/弩床)
の後端に巻き上げ機が内蔵されているものもあるようです。

※どうやら中世期のようなのですが、上記のもののほかにも
 『スクリュー&ハンドル』 、つまりスクリューシャフト (?) とハンドルを使うと言う
 ものもあったようです。
 簡単に言えば片方の先端がY字型に、もう片方には中ほどからネジの溝が
 刻まれている棒をクロスボウ本体に開けられた穴に通し、後端にハンドルを
 はめ込み巻き上げていく……と言った感じです。
 感覚的には、工業のボルトと蝶ナットを想像してもらえばいいかと思います。

※↑の 「クロスボウ本体に開けられた穴」 ですが、これは弦受けよりも後ろが
 盛り上がっており、その盛り上がった部分に穴を開けているわけです。
 《…と言うよりもむしろ、ガイド部分がL字型に削り出されている、と言ったほうが
  近いのかも知れませんが……… (汗) 》



ところで、主に西洋(西欧) などでは弦を引くために以上のような道具類が
使われていたようですが、このような道具を中央アジアやそれより東の地域
で使っていたという話はついぞ聞いたことがありません。
これらの地域にもモノ(クロスボウ/弩) 自体は存在したようですが、
果たしてどうだったのでしょう………? σ(・・;)
(床弩(床子弩) などはまた別ですが…。…とはいえ、これは規模も違うもの
ですので、同列で扱う(扱える) ものではないとは思いますが……(汗))



……そろそろ苦しくなってきたということで、この辺りで。(_ _;)
やはり文だけでの説明(?) というのは、いざ書こうとするとどう言ったら
いいものやら迷うことが多く、大変なものです。(_ _;;;;;)

今回も、最後まで読んで下さった方に感謝を。(;人;)
次回は果たしてどうなることやら…………σ(・・;)
さて、タイトルの通り、今回は『クロスボウ』と『弩』の話題です。
この二つは、(語られる) 時代が違うと言えばそれはまあそうなんですが、とは言え
やっていること自体に大きな違いはありませんし、何よりも大まかな構造もそうそう違うわけでは
ありません。
でもこの二つは細かい構造となるとやはり違いがあるわけです。
ここでは、あくまで個人的に、知る限りの範囲で両者を比較してみました。

……上下ともに前置き文が長めですが、そこはどうぞご勘弁を。f(--;;;;;)



さて、今回は「『クロスボウ』と『弩』」の話題です。
カテゴリー分けをどうしようかと思ったのですが、前半部分でクロスボウに
絡んだ話題があるので、結局こうしました。
…でも、本題に行く、その前にちょっとだけ。

知人が、とある本(いわゆるライトノベルってやつです) を持って
来まして。
タイトルはうろ覚えなのですが、確か私立なんとか堂学院(学園?) ……
だったと思います。
その中にヴィルヘルム(ウイリアム)・テルであろうネタがあったのですが、
彼はアーチェリー(コンパウンドボウ) を使っていました。
…とりあえず小説ですのでそれ自体についてはどうこう言うつもりはありま
せんが、テルはロングボウやアーチェリーではなく、クロスボウを使って
いたはず……σ(・・;)
確かスイス本国に建っているテル(とその息子) の銅像もクロスボウを持って
いたと思います。
(そう言えばロビン・フッドとかとも混同されることが多いようですが、
ロビンがロングボウなんでしたよね…、彼は英国ですし……σ(・・;))

これにつられて少し前にクロスボウの写真に"アーチェリー"と言い切る
キャプション(説明文) をつけている雑誌を見かけたことを思い出したり
しましたが、それについては置いておきましょう…。f(^_^;)



さてさて、やっと本題です。(←前置き長いよ(=_=;;;;;))
《「弩」も英訳すれば「crossbow」なんですが、おおまかな東西の区別
 という意味で捉えてもらえればと思います》

「クロスボウ」と「弩」は、全体的な"見てくれ"(見た目) はそう大きく
異なるものではありません。
基本的に弓床(弩床とも) に対して直角に交差するように弓が取り付けられて
おり、弓の弦を引き、保持部にかけてから矢を置きそして狙いを定め発射
する、これはどちらも変わるものではありません。

ですが、両者には大きな違いがある部分があります。
それが引き金に関わる部分でして、まず外見の違いから言えば、

・クロスボウは主にレバーを握り込むようなスタイルであること、
・そして弩はより銃の引き金に近いスタイルであること

……と言えます。
(↑近いと言っても、あくまでクロスボウと比較して…という意味であって、
 現行の銃やその他のものと酷似しているという意味ではありません)

そして"引き金"全体を構成する機構も全く違う構造をしています。
いくつかの部品が組み合わせられ、作用しあって動作すること、それ自体は
どちらも変わりはありません。
ですが、部品の形や全体の構成は両者で全く異なっています。

具体的には………本来はこれは写真等々を見た方が分かりやすいの
ですが……f(=へ=;) 、とりあえずまでに書いてみるとすれば(汗)、

・クロスボウはより簡素な作りであること、
・弩はより複雑かつ機械的であること、

…と言えるのではないかと思います。(_ _;)

弩の引き金部分("弩機")については、部分部分で様々な名称がつけられて
いるので、検索などはしやすいのではないかと思います。
一応、その名称をあげておきます。

・望山 (ぼうざん、照準部分)
・牙 (が、弦受け部分(弦をかける所))
・懸刀 (けんとう、引き金部分)
・鍵 (けん、牙と懸刀とを留める部品)
・郭 (かく、鍵以外の上記三つを包む部品)

中国ではこの弩機も時代を追って進化(変化) していたようで、「郭」は
漢時代のものには見られるそうですが、秦時代のものにはないものも
あるようです。
(郭があるものは、郭の上から鍵で留めつけられている(た) ようですが…)
(ちなみに日本(宮城県) での弩機の出土例では、少なくとも画像を見た限り
ではどうやら郭におさまっているようですが………個人的には確証は
ありません(_ _;))



……何だか色々と話題を詰め込んでみたら、必要以上に長くなってしまい
ました……(_ _;;;;;)
今回も、懲りずに最後まで読んで下さった方に感謝を。(;人;)
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「めんどくさい」とか何とか色々言いながら、気がつけば
『自由研究』とも長い付き合いに。
…何だかんだで一つのことに
のめり込むタイプのようです
f(^_^;)
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