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ここでは 『専門的なネタ』 を中心に扱っています。 モノも割と限定的なので、「分かる人にしか分からない」 可能性があります(汗) ※なお、内容に関してはあくまで 『私見』 であることをご了承願います。※
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…何だかんだで、もう6月も半ばです (_ _;)
ここ数日は雷雨が続いたり、全体的にイマイチな天候続きで水星が出ているはずなのに
見ることができなかったりと、ちょっとストレスの多い状態になってしまっていたりします。 (汗)
……まあ、本来こちらでは書かないような (↑ のような) 内容をあえて? ここで書いて
しまっている、と言うところで、どれほどかは推 (お) し量ってもらえればと思います。 (_ _;;;)

…さておきまして (汗) 、今回はタイトルの通り 『ちょっとした疑問』 の二回目です。
前回は 「カタパルト@投射機」 絡みのネタでしたが、今回は日本の方のネタです。
これも前回同様そうそう答えが出るわけではないのでしょうが、とりあえずまで……。

※今回の疑問は言語学的な部分が大きいのですが、さすがにそこまでは分かりかねます
 ので、基本的に読み流してもらえれば……と思います (_ _;;;;;) ※



………さて、今回は疑問点が2つほどあるのですが、まずは一つ目から………。

日本における弩は、まず隋の煬帝 (ようだい) を撃破した高句麗からの朝貢(ちょうこう) によって
国内にもたらされた旨は 「日本書紀」 にある通りですが、では 『弩』 と言う漢字、それから
その読み方なども、果たしてその時に同時に入って来たのでしょうか。
また、 『おおゆみ』 は、何故そのような訓読 (くんどく) になったのでしょうか。

『弩』 は 前記事 の通り、一般的には四つの読み方が存在している訳ですが、少なくとも
「倭名類聚抄」 を信用し、また 「書紀」 で見られる読みまでを含めるならば、この字の
初期の読み方は 『ド』 『ノ』 『おおゆみ』 になります。
( 『ヌ』 は悩ましい所なのですが、その頃の書物にとりあえず見られない……と言うことで、
 まさにとりあえずですが、除外しました。今後見つかるようなら、ここも修正すると思います。
 なお、 『いしゆみ』 に関しては、 前記事 を参照してもらえればと思います)

読み方についてもうちょっと突っ込むならば、おそらく同時に入って来たのだとしても
「音読み」 でしょうし、となると 「ド」 などのみと考えるのが妥当…と言うことになると思います。
「訓読み」 は、少なくとも一般的には、日本国内で使われるものである……の…でしょうし (汗) 、
となれば、国内で新たに付け加えられた、と言うことも充分考えられるわけです。

先の読み方のうち 『おおゆみ』 が 「訓読み」 に該当する訳ですが、もし上記の通りなのだと
すれば、この読み方は国内に入って来てから、新たに付け加えられたもの……と言うことに
なる訳なのですが、辞書によっては 『弩=おおゆみ= "大弓" に通ず』 と書くものもあり、
…この辺、また書紀などの六国史 (りっこくし) 他の文献の文章などによって二つ目の疑問が
出てきてしまう訳なのですが…、それはとりあえず、この話題をまとめてからにしようと思います。 (汗)

さて、『弩』 と言う漢字、また訓読についての疑問を簡単にまとめるならば、

「 (漢字と読みは) モノと同時に入って来たのか」
「何故、訓読が 『おおゆみ』 なのか」

……と言うことになるのですが、これは上記の通り言語学などに関わる分野ですので、
現状は疑問と、先の通り程度の推測? のみで置いておこうと思っていたりします。



………さて、では、二つ目の疑問ですが、これも何ら確証のないものです。
こちらも単なる疑問と思って頂ければ……。

さて、二つ目ですが、先に疑問点を簡単に言ってしまえば

「入って来たモノは、果たして弩 (手弩) か床弩 (床子弩) か、その両方か」

……と言うことです。

先の通り、辞書などによっては 『弩= "大弓" に通ず』 と言っているものがあったりする
訳なのですが、とは言え六国史などでも床弩を疑わせるような記述もあったり (具体的には
島木史真 (しまぎのふひとしん) の新弩とその試射など) 、また直接 『手弩』 と言う表記が
あったりと、事後には実質的に両方ともに存在したような記述もあるのですが、高句麗の朝貢の際の
モノについては、どちらであるのか、また両方であるのかは判然としません。
(もっとも、 (手) 弩・床弩の両方である、と言うのは考えにくいかも知れませんが……)

この辺も、そうそう答えは出ないのでしょうが、とりあえず疑問まで。



…………さて、では、長くなりましたが (_ _;;;) ……、今回はこれくらいでしょうか。
やはり、色々考えながら書く (キーボードを打つ) と、長くかかってしまいますね………… (_ _;;;;;)
本当は、一度ノートなりに文をまとめてからの方がいいのかな、とかと思わなくもないのですが、
はてさてどうなることやら………… f(^_^;)
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さて、先程 『業務連絡』 をあげましたが、今回はもう一つ。
今度はタイトルの通り、ちょっとした疑問です。

…とは言えこの "疑問" 、これの他にもありまして、……まあ………それにつきましては、
また後ほど書いてみようかと思っています。

では、今回の疑問をば。



…大体紀元前四世紀頃のギリシアに 『カタペルテース』 と呼ばれるものがあり、
それが 「弓」 や 「撚りばね」 を使ったものであったらしい、と言うのは 前記事 の通りです。

大まかな流れだけで言ってしまえば、初期に 「弓」 のものがあり、それから少しして
「撚りばね」 のものが出現したようですね。

……そこで少し思ったのですが、この 「撚りばね」 と言う発想、その発想自体は一体
どこから出てきたものなのでしょうか………?
『カタペルテース』 のために新規に設計などされたのか、それとも何か武器・兵器以外のもので
使われていたりして、それが転用されたりしたのでしょうか…………。

「撚りばね」 のものも、少なくとも二本のものは、やっていること自体は弓と似ています。
撚りばねにアームを差し込み、そのアームの片方の端同士を 「弦」 で結び、そして
その弦を使って矢や石などを発射する…。この仕組みは弓と大差ありません。

ただ、機構や材料は弓とは全く違うわけで、しかもこれがいつ頃から建造され使われるように
なったのかがよく分からないので、こんな疑問が出てきてしまったわけなのです。



……まあ、おそらく、現状では答えは分からないのではないか、と思っていたりします。
これはこの他の疑問にも共通するのかも知れませんが、とりあえずこんな疑問が出てきて、
そしてそれを書いてみた、…と言うことで。



…………さて、では、今回はこれくらいで。
おそらく次回もこんな感じで、疑問を書くと思います。
これ同様、答えは出にくいのかも知れませんが…………f(^_^;)
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(06/26)
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青龍弩↑
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性別:
非公開
自己紹介:
「めんどくさい」とか何とか色々言いながら、気がつけば
『自由研究』とも長い付き合いに。
…何だかんだで一つのことに
のめり込むタイプのようです
f(^_^;)
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